意外に家に鍵をかけて外出したのは良いけれど「あれ、ちゃんと鍵かけたっけ?」と心配になったり、出先なのに家に急な来客があって待っていてもらいたい時に困ってしまった経験がある人は多いと思います。そんな悩みを解決するのがスマートロック「Qrio Lock」という製品です。
やっぱり私も心配性なのでちゃんと施錠したかはすぐに気になってしまうのですが、この製品を設置したお陰でわざわざ戻ってもう一度確認してみることがなくなりました。
本体だけでも便利なのですが別売の「Qrio Hub」と連携すれば遠隔操作できるようになるので一層使いやすくなるのでさらに使いやすくなりますよ。
自宅の玄関のドアに貼り付けて勝手にサムターン(ツマミ)を回してくれるだけなので難しい工事などは特に必要ありません。元に戻す方法もそのまま剥がせば済んでしまうので持ち家はもちろんですがマンションやアパートなどを借りている人でも安心して使えますね。
ここからは実際に使ってみた経験も交えて詳しく紹介していきます。
Qrio Lock(Q-SL2)とは
Qrio Lockは2015年にSONY子会社のQrioが発売したスマートロック「Orio Smart Lock」の2代目になります。先進的な製品なのですが、先代はまだまだ未成熟な所もあって不満の声もチラホラ聞かれました。
そんな不満点を解消して満を辞して発売されたのがこの2代目「Qrio Lock」になります。
どこが変わったのか具体的に上げてみますと、
・オートロックが掛かるまで数秒待ち時間があったのが即時施錠に!
・ハンズフリー解錠が正式版に(先代ではβ版だった)!
などが主に改善されています。
取り付けるドアに関してドアノブ式の玄関以外ならば基本的には対応しているようなのですが、念のために公式を確認しておくことをオススメします。

内容物など
化粧箱の外観はこんな感じで割とコンパクトに収まっています。右が本体「Qrio Lock」のもの左が「Qrio Hub」の箱になります。
内容物はこんな感じで本体と開閉センサーの他にサムターンホルダーが3サイズや本体用の高低差調整パーツが付いています。そんなに大きくない箱の中にこんなにいっぱい入っていたのかと思うと驚きです。
因みに本体には電池が4本入るのですが見ての通り付属しているのは2本だけになっています。それでも問題なく動作はするのですが、アプリを起動した時にこんな感じで電池不足の警告が出てしまうために気になってしまう人は一緒に注文しておくのがオススメです。
あらかじめホルダーだけを当ててサムターンの大きさや本体の位置決めを確認してから付属のテープで貼り付ければ設置は終了です。
付属のテープも3M製なのでそのままでもシッカリと貼りつくとは思うのですが万が一にも剥がれて落下してしまうと大変なので中性洗剤で汚れを拭き取ってから貼るようにしてください。
本体の準備が終わったら次はアプリの導入です。詳しい導入は割愛しますがアカウントを修得したらアプリの指示の通りに設定をすれば良いだけなのでこちらも非常に簡単にすみました。
合鍵なのですがスマートフォンを持たない人のために物理的なQrio Keyも用意されています。もちろん今までの鍵で普通に開けることもできるので必要に応じてになりますが……。合鍵は物理キーのQrioKeyと合わせて20件まで登録することができ設定はアプリからガイドに沿ってやればこちらも簡単に終わります。
常時利用のファミリーキーだけでなく期限を決めてゲストキーも登録できるので1日だけ友達を呼びたい時とかでも応用が効くのは嬉しいですね。
Orio Lockのメリット
オートロックで鍵のかけ忘れも安心
扉を閉めるとすぐにロックしてくれるので出かける時にワザワザ鞄の中から鍵を探して施錠をするのにモタモタしてしまう事がないのはとても有り難いです。
外出だけでなく在宅時も宅急便などで手が塞がってしまった時に鍵を閉めに戻らなくて良いのは楽ですね。
反対に結構早く閉まってしまうためにゴミ捨てにちょっとだけ……で鍵をかけずに開けっ放しの外出を出来ないのは面倒ですが油断してしまうと防犯上の問題はあるのでデメリットにはならないのではないでしょうか?
そんな時に鍵もスマホも持たずに出てしまうとキー閉じ込みになってしまう事になるのだけは注意が必要ですね。
スマホの通知で履歴が確認できる
解錠や施錠、オートロックをした際には鍵を登録してあるスマートフォンに通知が届くために鍵が心配になった時でも通知やアプリ上で確認できるのは心配性には助かる機能です。
合鍵登録してあればアプリから鍵の履歴が見れるので子供が何時に帰宅したかも確認できるのは親には有り難いかもしれませんね。
また玄関から泥棒に入られたとしても鍵を開けられた時に通知が届くので注意深く見ていたら気がつくかも!?
スマホやQrio Key以外で解錠、施錠も可能
スマートスピーカー対応への要望は高かったようで2018年11月のGoogleアシスタントを皮切りにAmazon AlexaやLINE Cloverでも音声認識による遠隔操作が実装されています。「OK.Google( Alexa)鍵を開けて」などとお願いすれば自動で鍵の開け閉めをしてくれるのは楽になりますね。

また残念ながらハンズフリー解錠には対応してないようですが最新のApple Watch Series4ならば鍵の操作をする事が出来るために閉じ込みのリスクは減りそうです。
Qrio Lockのデメリット
ハンズフリー解錠の過信は禁物
目玉機能のハンズフリー解錠ですが、バックグラウンド動作が絡んでくるため動作がロックされていたりファミリーキーで複数のデバイスを接続していると若干もたつく場面があるようです。
他にも電池切れだったり本体もしくは開閉センサーが剥がれて落下してしまった場合は正常に作動しない事も考えられます。正常に動作しないリスクを考えると元々ついていた鍵も持ち歩いて損はなさそうです。
スマホのレスポンスによっては待たされてしまう事も……
スマホと連動して鍵の開け閉めが出来るのは便利なのですが、スマホを取り出してアプリを起動してからだと意外と時間がかかってしまいます。アプリを起動する前に元々の鍵を取り出して開けてしまった方が早い時もありますし、最初から手に持っていたら自動解錠の恩恵は少なくなります。
自分の環境と相談して付けるかどうか考えてみても良いかもしれませんね。
まとめ
ドアの開け閉めを自動でしてくれる「Qrio Lock」まだまだ課題が全くないというわけでもありませんが、総じて先代で不満を感じていそうな部分は解消されていそうに感じました。
とりわけ通知で確認できるのが便利で導入した甲斐はそれだけでも有ったのではないかと思ってしまうぐらい。カバンの中から鍵を探す手間が省けるのもちょっとした時短ですが有り難かったです。
ハンズフリー解錠した際のオートロックの遅延や先代でよく目にした何もしていないのに自動で解錠してしまったりといった不具合は今の所は確認できていません。
ファームウェア単位で改善が可能な部分や新型への改良点なども無くは無いと思うのですが、概ね満足で導入をオススメできるぐらいには仕上がっているのでは無いでしょうか。
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