最近は格安SIMを提供している通信会社がイチヨンパなどといってコマーシャルを流しているのをよく見かけるようになりました。そこで通信料金を安くなるなら格安SIMに変更したいなどと興味を持った人も多いはず。まず格安携帯って話題だけど何だかよく分からないという人は解説記事も用意しましたのでそちらも参考にしてください。

通信分野でなかった業者まで参入している会社も多く、特徴も様々でどれを選んだら良いのかがよく分からないなんていう人も未だに多いように思われます。
そんなお悩みの手助けになるために用途別にオススメの格安SIMカードをまとめてみました。
よくスマホで通話をする人へオススメの格安SIM
友達や家族とスマホで長時間の通話をよくしてしまう、という人へオススメするSIMカードがこちら
家族との通話ならば家族割引が便利な「IIJmio」
IIJmio(みおふぉん)には家族同士の通話がお得になるサービスが充実しており、お得に家族間通話をすることができます。
また家族以外とでもみおふぉんダイヤルアプリを使って通話をすれば利用料金が50%オフになるため、思っているよりは安く通話をすることができます。
家族割引を利用したい際にはIIJmioの場合、家族の定義がキャリアのように世帯単位(同一住所か同じ戸籍)ではなく同一契約(同じmioID)になっており名義人を統一しなくてはいけないのに注意してください。

通話定額オプション
・家族と30分以内、誰とでも10分以内、何度かけても月額896円
・家族と10分以内、誰とでも3分以内、何度かけても月額648円
通話がお得になるサービス
・ファミリーシェアプランに加入していればファミリー通話割引で通話料金が20%オフ
・みおふぉんダイヤルアプリで誰とでも通話料が50%オフ
この二つは併用ができるため、ファミリーシェアをしている相手にみおふぉんダイヤルアプリで電話をかければ60%おふとお得に電話をかけることができます。
家族割引を受けるには同一名義でならなくてはいけないため、(新規契約ならば問題がないのですが)MNPで移転してくる場合、手続きがやや煩雑になりがちなのがデメリットになります。
LINEで通話をよくするならLINEモバイル
メッセージアプリのLINEを利用した通信量をカウントしないカウントフリーオプションが標準であるLINEモバイルですが、LINE通話も同じくカウントフリーの対象となります。
普通に電話をかけるよりもLINEやLINE電話でやり取りをするという人はどれだけ使っても無料ですんでしまうためオススメができるMVNOです。
また通常の電話サービスにも一定時間ならかけ放題のサービスがあるので、LINE以外もよく使う人は合わせて利用しても良いかもしれません。
誰とでも完全無制限にかけ放題なら楽天モバイル
楽天モバイルにはMVNOにしては珍しくキャリアのように誰とでもどれだけかけても通話定額になるプランが存在しています。通話定額サービスなら「イオンモバイル」もあるのですが、そちらは「050」で始まるIP電話サービスになってしまうため「090」や「080」で始まる電話番号でかけられる通話定額サービスは楽天モバイルのみになります。
5分以内かけ放題のオプションもあるのですが、そちらは他の通信会社よりも割高になってしまうために短時間オプションを選ぶのであれば「IIJmio」や「OCN」を選んだ方が良いかもしれません。
通話オススメのSIMはこれ
・短時間通話をするのならば「IIJmio」の定額プラン
・LINE通話を使ってよくやり取りするのならば「LINE」がカウントフリーになる「LINE電話」
・携帯でよく電話をかけるため、誰とでもどれだけ使っても通話し放題が良いという人には「楽天でんわ」
がオススメのMVNOになります。
動画やゲームなどデータ通信をよくするという人にオススメのMVNO
YOUTUBEや音楽をよく聞く人にオススメな「BIGLOBE SIM」のエンタメフリー
「BIGLOBE SIM」では通常のプランに加えさらに音声SIMなら月額480円、データSIMなら980円を支払うことによってyoutubeやU-NEXTなどの動画やApple MusicやAWAなどの音楽、またはTwitterなどのSNSに利用したパケット通信を使用容量にカウントしないカウントフリーオプションを選ぶことができます。
BIGLOBE SIMでは通話プランに昔のキャリアのような1ヶ月合計60分までといった無料通話オプションを選ぶこともできるため通話にもオススメのMVNOになっています。
ゲームを始めとしてカウントフリーオプション対象の豊富さなら「LinksMate」
ゲームをよくやるのであれば、関連会社であるサイゲームスやサイバーエージェントのゲームやアプリを中心に月額500円で対象の通信量を1/10に削減するカウントフリーオプションを備えている「Linksmate」がオススメです。
対象の通信であれば容量を使い切って低速状態になってしまっても高速モードで接続してくれるため、なかなか繋がらないなどのストレスが少なく比較的通信速度も安定していて早いのでゲームやインターネット通信をよくする人にオススメです。

データ使い放題のDTI SIM
DTI SIMにはデータの使い放題があり、毎月使える容量の上限がなくインターネットを使えます。他の利用者より著しく多くのパケットを利用している場合には制限される可能性がありますが、普通に利用している限りは余り考えにくいでしょう。
また通常のデータプランも料金プランは安い水準なので使いたい放題でなくても良いという人でも検討の余地はあります。
youtubeやTwitter、マイナビサイトの通信容量をカウントしないDTI見放題SIMもありますが、ネット使い放題のほうが安価なのでメリットは薄いかもしれません。
DTI SIMは6か月は基本料金無料でお試しの契約もあるので迷ったら実際に使ってみるのもアリかも。
LTE使い放題プランのあるU-mobile
U-mobileにはLTE通信が使い放題になるプランがあり、1年縛りの「LTE放題2」であればDTIよりも安くデータ使い放題プランを活用することができます。
また25GBという大容量のプランが格安で提供されているのも魅力的です。
他社の大容量プランが20GBで3,000〜4000円程度の相場なのを考えると、それより多い25GBが使えた上に価格も割安と類似のプランと比較してもお得になります。
それでも料金的には使い放題プランの方が低く不要にも思えてくるのですが、LTE放題では3日間で使いすぎると低速モードになってしまうので、使い方によってはこちらのプランの方が良い場合もあるでしょう。
また25GBのプランはパケット容量を使いきらず余ったとしてもデータ容量を翌月に繰り越すことができないので注意が必要です。
データ通信にオススメのSIMのまとめ
・対象のゲームをよくプレイする、データ通信に安定した速度を求めるのならばLinksmate
・スマホでよくyoutubeや音楽を聴いたりTwitterなどのSNSをするのであれば「biglobe SIM」のエンタメフリー
・とにかくなんでもいいから使いまくりたいならば、「DTI SIM」や「U-mobile」のデータ無制限プラン
がオススメのプランになります。
正直MVNOのことはよくわからないけど格安SIMが使いたいという人向けのSIM
イオンモバイル
格安SIMのことはよくわからないけど、通信料金は安くしたいという人にはイオンモバイルがオススメです。全国のイオンの店舗で契約や故障修理の案内を行っているため、近所にイオンの店頭がある人は困ったときに直接相談できるので安心です。
「050」から始まるIP電話になってしまいますが、無制限かけ放題のオプションも選べるために格安でも通話を長時間したいというユーザーにもお得なサービスになっています。
Y!mobile
Y!mobileでは全国のワイモバイルショップで故障修理の対応を行っているので万が一の時にもサポートしてもらうことができます。
子会社であるY!mobileは実質的にはソフトバンクと同様のため他の格安SIMのソフトバンクプランと比較して混雑時でも通信速度が遅くなりにくいのもメリットです。
ですが、まだまだソフトバンクプランを提供している通信会社が少なくauやドコモに比べれば通信が圧迫されてしまうことが少ないために実感しづらい部分もあるかもしれません。
反面、最初の一年間がすぎると一年割がなくなってしまうために他の格安SIMと比べると若干料金が割高になってしまうのがネックになってしまいます。
UQ-mobile
UQ-mobileでは全国の家電量販店などの一角に設置されているUQスポットで故障修理の対応を行っているので万が一の際にも安心です。
また実質的にはauなために回線を直接使えるUQ-mobileは通信速度では最速クラスの上に混雑時間帯でもそれほど遅くならない安定性を誇っていてキャリアと同じような使い勝手を求めている人にオススメできる通信会社です。
Y!mobileと同じく一年割や家族割の制限で月額1,480円に抑えているため、縛りが解けた後は若干高くなってしまいます。
初心者向けのSIMカードまとめ
あまりよくわからないという人が最初の一枚を選ぶのならば、やはりサポートの充実している通信会社のSIMカードを選ぶのが安心への一歩。
中でもオススメにあげたのは万が一に直接対面してサポートの出来る窓口を持っている通信会社ばかりなので、修理故障の際もスムーズにやり取りすることができます。
格安で携帯電話を使いたい、通話をそこそこするのならばIP電話の完全かけ放題がある「イオンモバイル」、キャリアと同じ使い勝手を求めるのであれば元々使っていた会社に合わせて「Y!mobile」か「UQ-mobile」を選べば良いと思います。
とにかく安価で使いたいという人向けのMVNO
メインのスマホだけでなくタブレットやサブのスマホなどを利用している人も多いと思います。基本的にはスマホを使うけど、念のために他のも使えるようにしておきたいという人にオススメのSIMはこちら。
500GBまでなら維持費が無料で使えるnuromobileの0SIM
nuro mobileが提供している「0SIM」はその名の通り500GBまでなら維持費がかからずに高速通信ができる格安SIMです。500GBを超過した後は100GBごとに100円が加算され、2GBの1,600円で状元となり、その後は5GBまで価格据え置きで利用することができます。
音声通話も700円追加すればつけれるので、通話も着信がほとんどで通信もあまり使わないという超ライトユーザーにはうってつけのSIMになります。
高速通信でも実効速度が遅く、データ通信専用の場合は3ヶ月の利用がないと解約になってしまう店には注意が必要です。
とりあえず……といった端末に挿しておくといざという時に便利かもしれない格安SIMです。
低速通信でも関係ないという人には「ロケットモバイル」の神プラン
低速通信ですが通話を含めても1000円と少しという安価でサービスを提供しているのが「ロケットモバイル」の神プランです。
ゲームを始めとしてアプリや動画を見たり、画像の多く使われているサイトを閲覧する分には物足りないかもしれませんがメールを打ったり軽いブラウジングしかしないのであれば名前の通り「神プラン」であると思います。
ロケットモバイルのポイントを使って携帯電話料金に当てることもでき、節約して抑えるだけ携帯料金を抑えたいという人にオススメのMVNOです。
高速通信でも安価に抑えたいという人には500MBから選べる「mineo」
やっぱり安くても快適に通信をしたいという人にはケイ・オプティコムが提供する「mineo(マイネオ)」の500MBプランをオススメします。
500MBでは心もとない気もしますが、mineoならばユーザー全員でパケット代をシェアするフリータンクなどのサービスがあり、ギリギリでもある程度は賄うことができます。
また困った時にはユーザーコミュニティの「マイネ王」などのサービスも充実しており疑問に思ったことがあれば他のユーザーが答えてくれるかもしれません。
通信回線も3社のSIMカードを使えるプランが揃っているため、自分にあったSIMが選べるのが便利です。ライトユーザーからハードユーザーまでの需要に応える誰にでもオススメのMVNOです。

ライトユーザーにオススメのSIMカードまとめ
通話も通信もしないのであれば1000円を切る携帯料金で運用できる「nuromobile」の0SIMがオススメ。
低速回線でも構わないから安価に通信をしたいのであれば、「ロケットモバイル」の神プランか「楽天モバイル」のベーシックプラン通話SIM。
最安値の通信プランでなんとか遣り繰りしつつ高速通信をしたいのであれば「mineo」の500MB
といった感じです。個人的にはこの中ならば使い方に合わせて徐々にステップアップしていける「mineo」が一番オススメではないかと思います。
オススメMVNOのまとめ
様々な人に合わせて色んなパターンの格安SIMをオススメとして紹介してきましたが、自分がどういった使い方をしたいのかに合わせて一番あったSIMカードを選ぶのがとにかく大事だと感じます。
その中でもやはり人気の「mineo」や「IIJmio」辺りはどんなユーザーに合わせても満足のサービスを得られるSIMなのではないかと思います。
次点で「biglobe SIM」あたりもサービスのバリエーションに富んでいて誰にでもオススメできます。
満足のいくサービスといえば、実質的ほぼキャリアとも言える「Y!mobile」「UQ-mobile」などサブキャリアも間違い無いでしょう。
自分のニーズに合わせてより良いSIM選びができる手助けになれれば幸いです。
MVNOを始めるのにどうしたら良いのかわからないという人向けに別記事もありますのでこちらも気になったら読んでみてください。

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